これまで人類はいくつもの「願い」を「発明」によってかなえてきました。

では、「どんな形状のものでもしっかりと固定したい」という、日常生活や仕事で突如として湧き出る「難題」は、どのようにかなえられてきたでしょうか。

それは、特殊な万力「フラクタルバイス」の開発によって実現してきました。

では、この万能万力がどのように対象物を固定するのでしょうか。

この記事では、フラクタルバイスの構造を解説し、その進化を体験できる最新の「MetMo フラクタルバイス」を紹介します。

目次

  • どんな形状の物体でも固定できる「フラクタルバイス」
  • 小型化した最新万能万力「MetMo フラクタルバイス」

どんな形状の物体でも固定できる「フラクタルバイス」

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一般的な万力 / Credit:Canva

バイスとは、対象物を挟んで固定する工具「万力」のことであり、工作物を切断したりやすり掛けしたり、細工したりする時などに活躍します。

しかし、この万力には弱点があります。

普通の万力は、平らな面をしっかりと固定することには優れていますが、丸いものや不規則な形を固定するのは苦手なのです。

例えば、丸いパイプを固定したいときや、角ばった部品を挟みたいときに、どうしても不安定になりがちです。

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万能万力「フラクタルバイス」 / Credit:Adam Savage’s Tested(YouTube)_Adam Savage in Awe of This Fractal Vise!(2023)

ここで登場するのが「フラクタルバイス」と呼ばれる特殊な構造の万力です。

この工具では、自由に回転する半円形のグリップが多数使用されており、小さいグリップが大きなグリップの中に入っています。

そしてこの構造により、フラクタルバイスで物体を挟み込むと、グリップがそれぞれ回転して対象物の凹凸に合わせてぴったりとフィットします。

これにより、対象物にかかるかかる圧力が均一に分散され、たとえ丸い物体でも角のあるものでも、しっかりと固定できるようになります。