私たちは年を取れば取るほど、老化していく運命にあります。
しかし地球上には、年齢を重ねるごとに免疫機能が高まる驚きの生物が存在します。
それが北米の淡水系に生息する「バッファローフィッシュ(Ictiobus)」です。
彼らは”老化しない魚”として知られ、これまでの最長記録では127歳の個体が見つかっています。
一体どのような魚なのでしょうか?
目次
- 年を取るほど免疫力アップ⁈ 驚異の「老化しない魚」
- 絶滅の危機も「寿命の長さ」でカバー
年を取るほど免疫力アップ⁈ 驚異の「老化しない魚」
見た目は少し地味なこの魚、バッファローフィッシュはアメリカやカナダの淡水に広く生息しています。
これは世界中の淡水魚のなかでも最長寿であり、寿命は100歳を優に越え、現時点での最長記録では127歳の個体が確認されています。
全長は大きい個体で1.2メートルほどです。

しかも、バッファローフィッシュはただ長生きなだけではありません。
2021年の研究では、耳石(じせき)と呼ばれる内耳を用いて年齢を測定し、加齢の影響を調べる調査が行われています。
耳石には木の年輪のように層ができるため、魚の年齢を精密に知ることができます。
研究者らは、2歳から99歳までの個体におけるテロメア(DNA末端構造)や免疫機能、ストレスレベルなどの生理的指標を調べる研究を行いました。
その結果は驚くべきものでした。
なんとバッファローフィッシュは年齢を重ねてもテロメアの長さが安定しており、免疫機能はむしろ年長の個体ほど優れていて、生理的なストレス反応も少ないことがわかったのです。
これは多くの動物に見られる「加齢による機能低下」がバッファローフィッシュにはほとんど存在しないことを示しています。
このように、高齢になっても身体の若々しい機能を失わないことから”老化しない魚”と呼ばれるようになりました。