ハイブリッド、PHEV用のSKYACTIV Zエンジン開発
2027年に新型CX-5に搭載して市販予定のハイブリッド、PHEV用のSKYACTIV Zエンジンの開発も、「マツダ ものづくり革新2.0」の原則に適合させ、徹底的なモデルベース開発の追求、一括企画という手法により推進し、こうしたデジタル化、高効率化技術は6気筒エンジンにも適用する。

SKYACTIV Zエンジンは、4気筒2.5Lで、ユーロ7やアメリカの新排ガス規格に適合し、パワーと燃費を両立させ、なおかつ低コストを追求している。2.5Lで4気筒としているのは、スバルのハイブリッド用エンジンと同様にパワーと燃費を両立させるためだ。
SKYACTIV Zエンジンは、全域でリーンバーン燃焼とし、さらに全域で高い熱効率を追求するという。これまでのSKYACTIV Xエンジンは高コストであり、熱効率の面でもトップランナーにはなれなかった。

Xの後継エンジンとなるSKYACTIV Zは、全域リーンバーンで、なおかつ高い熱効率の両立を目指しており、そのためには高速燃焼が求められる。
SKYACTIV G/Xエンジンのような大量のEGR(排気ガス再循環)の活用はせず、F1やル・マン24時間レース、日本のGT500で採用されているプレチャンバー式燃焼による高速燃焼とアトキンソンサイクル運転の両立技術を開発していると推測できる。
またSKYACTIV Zエンジン以外の、既存エンジンの種類は現在の半数以下に集約し、エンジン制御のソフトウエア数も30%程度削減する計画としている。

提供・AUTO PROVE
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