また、高血圧の割合が低く、身体の慢性的な痛みも少ないことが報告されています。
さらに注目すべきは、不安や抑うつのレベルが低く、エネルギーや幸福感のレベルが高いなど、精神的な健康も確認されたことです。
特に「月に1~4回サウナに入る人」が最も高い幸福感とエネルギーレベルを示すことがわかりました。
一方で、月に5回以上サウナを利用する人は、逆に幸福度のスコアが中程度の利用者よりも低い傾向にあったといいます。
つまり、サウナ浴は頻繁に行くのではなく、月1〜4回と適度に行くと健康効果が高まると考えられます。
また、サウナ浴のスタイルとしては1回につき15~20分の滞在を1~2セット、60~80℃のサウナを使用する人が多く、冷水浴を併用する人は少数派でした。
なぜサウナは心身の健康に効果的なのか?
では、なぜサウナ浴がこれほど多方面に良い影響をもたらすのでしょうか?
そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、いくつかの仮説があります。
ひとつは、体温上昇による血流の改善です。
サウナは心拍数や血圧に中程度の運動と似た反応を引き起こすとされ、血管の柔軟性を高め、老廃物の排出を助けると考えられています。
また、筋肉の回復を促し、痛みを和らげる効果も報告されています。
もうひとつの重要な要素は、社交性の高まりです。
多くの人がサウナを一人ではなく誰かと一緒に利用しており、そこには自然な会話やつながりが生まれます。
このような人とのふれあいが、ストレス軽減や幸福感の向上に影響している可能性もあるのです。
チームは今後、こうした社会的要因がどのように健康と結びついているのか、さらなる調査を予定しています。

今回の研究は「サウナに入るだけで人はもっと健康に、もっと幸せになれるかもしれない」というシンプルかつ希望に満ちたメッセージを私たちに届けてくれました。
しかもその効果は、月に1回程度の利用からすでに現れはじめるというのです。