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今考えると、ちょっと恥ずかしい?
周囲がみんな「そっち側」に
今考えると、ちょっと恥ずかしい?

一部の改造車に見られるカスタムのうち、とりわけ疑問に思われやすいのがタイヤをハの字に傾ける「鬼キャン」でしょう。どう見てもまともに走れるようには見えませんが、実際にやったことのある本人としてはどうなのでしょうか。
シーマやプレジデントをカスタムしていたという男性に話を聞きました。
「昔は鬼キャンもやっていましたね。とにかく車高を下げるなら、キャンバーもセットじゃないとハクがつかないというか。『自分はここまでやった』みたいなプライドもあったかな。
今考えると、だいぶもったいないことをしていたとは思いますよ。タイヤは1000kmももちませんし、そもそもまともに段差も越えられないし。たまにそういう車を見ても、『若いなぁ』と思うくらいで、なんならちょっと『恥ずかしい』とも思ってしまいます。
それでもやっている本人は、あれが自分を表現する方法というか。仲間に認められるため、みたいな気持ちもありましたね。改造について、友達とあーだこーだ話すのは楽しかったですし。
今はレクサスのGSを維持していますけど、完全にノーマルですよ。むしろ普段は軽に乗ることが多いですし、いかに楽をするかってことしか考えてないですね」(50代男性)
このように、鬼キャンのデメリットは非常に大きく、タイヤへのダメージのほかにも走行安定性の著しい低下など、大きな影響が考えられます。保安基準に適合しないケースも多く、「自己満足」にしてはリスクが大きすぎる改造だといえそうです。
周囲がみんな「そっち側」に

最後に、「そもそもなぜ改造車に乗ろうと思ったのか」という点について、クラウンシリーズを改造していたという男性が興味深い意見を聞かせてくれました。
「高校で原付を弄っていた先輩が、18歳になるとみんなVIP系に行くんですよね。だから自分も友達も、当たり前にクラウンとかセドグロ(日産・セドリック/グロリア)とかに乗って、同じように弄りはじめて。先輩のお下がりをもらう、みたいなパターンもありましたね。
だからやっぱり、環境が大きいんじゃないですか。身近にそういう人がいて、そういう弄り方をしていて……。そのほかに、格好いいと思えるようなものがなかったのかも。
実際、成人式にイカつい車に乗って派手な袴で登場する、みたいなのに憧れはありました。今はそれが田舎の感覚だってわかりますけど、当時はやっぱり参考にするものがそれしかなかったんですよね」(40代男性)
このように、周囲で「改造車に乗ることがステータス」という価値観が定着していた、という状況もあるのでしょう。
「VIPカーに乗る先輩」が一種のロールモデルのようになり、その価値観が受け継がれていく……。ネットもなく情報収集の手段が限られていた環境では、そうしたケースが生じやすかったのかもしれませんね。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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