日本の人々の多くはアメリカというのは非常に自由でオープンな国だと考えていますが、実は外国に対しては想像以上に閉鎖的であり、アメリカに対して忠誠を誓わない外国人や同化しない人間に対しての同調圧力は非常に強いです。これは実際にアメリカに住むとよく分かります。
そしてアメリカ人というのは外国的なものや外国人に対して、脅迫概念に近いような嫌悪感があるのです。
1798年に制定されたこの法律が使われるのは、第二次世界大戦中に日系人が強制収容されて以来です。
ただし今回のポイントは麻薬カルテルやギャングなどを排斥するためにこの法律を使うと言っていることです。
『敵性外国人法』が使用されるということで実際に使われた例としてアメリカのメディアや分析家は、日系人の強制収容を引き合いに出していますが、注目しなければならないのは、逮捕収容された日系人は犯罪者でもなく、正当な裁判を受けることもなく逮捕され強制収容されてしまったということです。
その数はなんと12万人以上に及んだのです。
しかもアメリカ政府は1920年代から日系人を人質として収容することなどを検討しており、事前には調査も行われ、ホワイトハウスが調査を委託したマンソン報告書では、日系人はアメリカに対して忠誠心があり、反旗を翻すことはない、スパイ活動は行わない、ということが調査で判明していたことです。
マンソン報告書 Densho Encyclopedia
ところがアメリカ政府は、日系人の家に突然訪れて何の罪もない人たちを逮捕したり、結婚式や誕生会まで襲撃して日系人を無理やり強制終了したのです。
妊婦や高齢者、赤ん坊まで僻地にある不潔な馬小屋を改造した宿舎に入れられて、金網が張り巡らせた中で銃を持った看守に監視されながら暮らしました。