企画費A、企画進行費B、介護費用A、介護実費Bなどの明細です。枚数が多いため、紐づけができません。また、区役所に提出すれば還付されると言われた費用も適用外で、約5万円程度が下りませんでした。結果的に当初の費用の2倍程度の金額になりましたが、身内の死に伴うトラブルを避けるため、黙認しました。
その理由の一つは、現場スタッフの意識の高さです。最後は24時間付き添いをしていました。これは家族だからできることですが、現場スタッフの数名は高い意識で、夜中の何時に呼び出しても丁寧に対応してくださいました。いまでも感謝しています。
ホスピスの問題点とはなにか?
終末期ケアの選択肢として注目されるホスピスですが、その運営実態には看過できない深刻な問題が横たわっています。特に、施設内訪問看護を巡る不正請求や過剰請求が社会問題として浮上しています。
この背景には報酬制度の構造的な欠陥があります。同じ看護業務を行っているにもかかわらず、施設看護は包括報酬で評価される一方、訪問看護は上限のない保険請求が認められているという矛盾です。この不均衡が、サービス提供者の過剰なサービス提供や不正請求の誘因となっています。
ホスピスや往診サービスに対する「ニーズ」は、患者の「真のニーズ」なのでしょうか。ホスピスの質は、退院支援を行う病院の利便性が反映されることが多く、患者や家族のニーズとは言えません。利益追求型のサービスはケアの質の低下を招き、終末期ケアの本質から逸脱するリスクがあります。
終末期ケアは、患者の尊厳とQOLを最優先に考えるべきです。患者のためのホスピスを実現するためには、施設と意識の両面からの改革が急務です。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)