3月23日の日曜日、2月に福岡に赴任して以来初めて名古屋に帰省しました。
この日はとてもいい天気。暑すぎるわけでもなく散歩にはもってこいの一日でした。これで花粉がなければ最高なんですが、ね。
やってきたのは名古屋市千種区の高岳(たかおか)。ここから名鉄瀬戸線の尼ケ坂駅まで延びる道路、飯田松山町線は沿道にオオカンザクラが植えられており、この時期きれいなピンクの花を咲かせているのです。
オオカンザクラはソメイヨシノより1週間ほど早く咲くので早く花見を楽しみたい方にとっては絶好のお花見ポイントです。
桜通泉の信号を北に折れればオオカンザクラの並木道の始まり。すぐに満開のオオカンザクラが出迎えてくれました。ソメイヨシノよりもピンクが濃くとても華やかな印象です。
花はやや小ぶりで下向きについて、完全に開かないのが特徴です。開き切らないで散るのはさみしい気もしますがこの完全でない姿こそがオオカンザクラの美しさなのかもしれません。
通りは向こうまでピンク一色。まさに春色です。この景色を見ようと歩道は地元の方で賑わっていました。
並木道を歩いている途中、古い洋風の建物がありました。こちらは「文化のみち二葉館」。伊藤博文や西園寺公望に贔屓にされた芸妓で日本初の女優といわれる川上貞奴と電力王、福沢桃介が住んだ邸宅を一部復元したもので、当時のアメリカの建築様式を取り入れた和洋折衷の建物です。

ステンドグラスの脇に川上貞奴さんの実物大パネル。身長148センチと今の俳優から見たら小柄ですが、この時代の平均的身長といえます。
窓にステンドグラスが多く使われているのが特徴。こんな素敵な部屋で窓を眺めながらいつまでも寛いでいたいものです。

螺旋階段が何ともおしゃれ。

花嫁とか降りてきそう。
さきほども述べましたがこの建物は和洋折衷。洋間がメインかと思えばこのような和室も多くあります。大正時代の和洋折衷の建物は洋館と日本家屋がつなぎ合わせられたようなものが多くあります。

桜並木から少し入ったところにある豊田佐助元豊田紡織社長宅。思い切り和の建物と洋の建物が繋ぎ合わさっています。