「自然の地形」説と古代文明の可能性
ポルトガル海軍はこの構造物を、同海域にある海底火山「ドン・ジョアン・デ・カストロ海嶺」の一部ではないかとみている。この地域は火山活動や地殻変動が活発なため、奇妙な地形が形成されても不思議ではないのだ。
一方で、近年注目されているのが、アゾレス諸島における「先史時代の人類活動」の可能性だ。ポルトガル考古学研究協会の会長ヌーノ・リベイロ氏らは、島内に残る岩絵や石造建築の痕跡を根拠に「アゾレスには数千年前から人が住んでいた可能性がある」と主張している。
これに対し、2013年に設立されたポルトガル政府の専門委員会は「確認された構造物はすべて自然地形か、近代のもの」と結論づけた。

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)、『TOCANA』より 引用)