副会長の遠藤龍之介氏をはじめとした幹部は会見で、日枝氏の影響力の大きさを認めつつも「すべてを決めているわけではない」と説明していました。

日枝氏は1961年にフジテレビ入社後、編成局長や社長を歴任し、同局の黄金期を築きました。92年にはオーナー家の影響を排除する「クーデター」を主導し、2005年にはライブドアとの株争奪戦を収めるなど、長年グループの実力者とされてきました。

今回の退任発表に対して視聴者の反応はさまざまで、「遅すぎる」「今さら感がある」といった冷めた声もある一方で、「若い人に任せて再出発してほしい」といった期待の声も上がっています。FMHの金光社長は「取締役の平均年齢を下げることを目指した総合的な判断」としており、自身も代表権を返上しています。