2月に39歳となった大ベテランの佐藤優也。2004年にヴァンフォーレ甲府の一員としてプロになると、北海道コンサドーレ札幌、ギラヴァンツ北九州、東京ヴェルディ、ジェフユナイテッド千葉、そしてロアッソ熊本と多くのクラブを渡り歩いてきた。
2011年に移籍した北九州で正守護神としての地位を掴んだことを1つの転機として、その後の各クラブで定位置を得ている。熊本では1年目の2022シーズンにレギュラーの座を掴み、翌年以降は田代琉我(現アルビレックス新潟)の後塵を排してきたが田代の移籍に伴って今季再びポジションを奪取した。出場数が限られた期間も準備を怠らなかったことをプレーで示している。
今季は開幕戦から全試合でフル出場を続けるなか、第6節のレノファ山口戦ではチームを救うビッグプレーが飛び出す。1-0で迎えた90分、至近距離から放たれた頭上へのシュートをキャッチ。高い集中力を最後まで切らさず、第2節以来となる勝利を手繰り寄せた。威圧感のある見た目がギャップになるほど人間性も素晴らしく、チームやクラブにとって欠かせない人材となっている。

田川知樹(カターレ富山)
昨シーズン、J2昇格プレーオフを勝ち抜いて復帰を勝ち取ったカターレ富山。その富山で2023シーズンから正守護神の座に就いているのが田川知樹だ。2021シーズンに興國高等学校から横浜F・マリノスへと入団したものの、在籍2シーズンでの出場は0。カップ戦を含めて出場機会を得られず、2023シーズンに当時J3だった富山へ育成型期限付き移籍となった。
富山では1年目から正守護神として君臨し、チームの昇格に伴い今シーズンは自身初のJ2を舞台に戦っている。カテゴリーが上がることで苦戦する選手も珍しくないなか、田川は開幕戦からゴールマウスを守り続けていることに加え、ビッグセーブも連発。