「Workman Colors」は男女比率半々

 なお、Colorsは個性や特徴を意味し、Workman Colorsを直訳すると「ワークマンらしさ」となる。機能性、ベーシックだが少し光るデザイン性、低価格の3点を訴求する。商品構成については、従来の女子店をそのまま踏襲するのではなく、商品ジャンルやコンセプトも変更するという。ファミリー層が入りやすい店舗を目指す。

「従来通りアウトドア衣類や機能性衣類も販売しますが、男性ベーシックの衣類も展開し、男女比半々を目指します。『快適普段着』がコンセプト。女子店ではアクティブが全体の61%を占めますが、Workman Colorsではベーシックが60%です」(同)

 Workman Colorsでは26年秋までに専売品8割を目指す。トレンド品も投入し、流行に合わせる方針だ。

「1年前に生産する量産品のほか、1カ月で生産するトレンド品を投入する予定です。短納期であるトレンド品の比率を高めると収益的には大変ですが、2割くらいなら良いかなと考えております。トレンド品も量産品と同じ価格で提供するため、流行に追いつきながらも低価格である点が強みになります」(同)

 SHEINやZARAなどのSPA業態は企画・開発から1カ月以内に商品を生産し、販売するという短納期生産で流行性を実現している。Workman Colorsでは一部にトレンド品を投入し、流行にある程度乗るというわけだ。仮に売れなかったとしても、全国1000店舗網を活用し、ポップを付けて安売りすることができる。セーフティーネットの存在も強みとしている。