東京都心の中古マンション価格が上昇を続けています。東京カンテイが発表した調査によると、2月の東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)における中古マンションの平均希望売り出し価格は、70㎡あたり1億5107万円となり、2004年の調査開始以来初めて1億5000万円台に達しました。価格の上昇は25カ月連続となっています。
都心の中古マンション、初の1.5億円台 25カ月連続上昇LHnl1Au
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) March 24, 2025
調査は、専有面積30㎡以上のファミリー向け物件を対象としており、法人や国内外の富裕層による投資が価格を押し上げているとみられます。特に高額物件が多い千代田区と港区では、平均価格が2カ月連続で2億円を超えています。

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新築物件だけでなく、築10年程度の中古マンションでも、新築時の3倍の価格で取引される事例が見られます。
新築はもちろんですが、築10年程度の中古でも、新築時の3倍もの価格で取引されるような物件が出てきています。価格が3倍になったのは東京都千代田区のマンションですが、都心3区や5区の中古マンション価格は、この10年で平均して約2倍になっており、リセールバリューの高騰が著しいことが分かります。… pic.twitter.com/t4bWJDBbfr
— 大西倫加@会社経営と瞑想ワーク【こころの杜】主宰 (@norika_onishi) March 12, 2025
一方で、実需層が主な買い手となる城北・城東エリア(練馬区や江戸川区など11区)では、価格が前月比0.6%下落し6094万円となりました。これは2024年4月以来、10カ月ぶりの下落です。東京都心では価格の高騰が続く一方で、その中でも「勝ち組」とされるエリアにおいてさらに二極化が進行しているようです。