その点、自民党はその罠にまんまと引っかかり、旧統一教会とずぶずぶに関係になったとも言えます。日経の社説には「教団の不法行為は1980年代には始まっていた。政府の対処が本格化したのは2022年に安倍晋三元首相の銃撃事件が起きた後だ。この間、抜本的な手が打たれなかったのはなぜか。それこそが教団を巡る問題の核心である」と述べています。その通りです。
日本は何かが起きないと動き出さないという悪い体質があります。教団問題も安倍氏の死をもってようやく世間の目が向いた話であり、そのあたりの感性は背中を押して押してようやく変わるという緩慢さはあると思います。
宗教は人の心に入り込んでくるものです。医療は身体に入り込んでくるので厳しいルールと規制がありますが、人の心に入る宗教は自由というのもやや腑に落ちない気がします。人の心を利用してお布施の集金マシーン化しているような宗教は宗教法人ではなく、宗教という名の利益団体という扱いにすべきで、線引きはきちんとすべきでありましょう。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年3月26日の記事より転載させていただきました。