こうした食事パターンを中年期から続けていた人は、高齢になっても認知、身体、精神の各機能において一貫して高いスコアを示していました。
一方で、特に加工肉や糖分を多く含む飲料、あるいはダイエット飲料といった超加工食品の摂取量が多い人ほど、健康的な加齢の可能性は低くなっていました。
超加工食品とは、人工添加物や糖類、ナトリウム、不健康な脂肪を含むことの多い、工業的に製造された食品を指し、以下のようなものが挙げられます。
・アイスクリーム、チョコレート、キャンディー、グミなどの菓子類
・ハム、ソーセージなどの加工肉
・ポテトチップス、ビスケット、クッキーなどのスナック菓子
・大量生産される菓子パン
・朝食用のシリアル、シリアルバー、エネルギーバー
・炭酸飲料、栄養ドリンク、乳飲料
・人工添加物を多量に含んだ惣菜
・インスタントのカップ麺やソース調味料
超加工食品が体に悪いことはよく知られていますが、やはり健康的な老後を過ごしたいなら、若い頃から超加工食品の摂取をなるべく減らした方が良さそうです。
今回の研究は、長寿だけでなく「人生をどう元気に生きるか」という視点から食生活の重要性を改めて示しています。
普段の食事をほんの少し意識するだけで、30年後の自分が笑顔でいられる可能性がぐっと高まるかもしれません。
未来の健康のために、今日のメニューを少しだけ見直してみてはいかがでしょうか。
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参考文献
Healthy eating in midlife linked to overall healthy aging
https://medicalxpress.com/news/2025-03-healthy-midlife-linked-aging.html
元論文
Optimal dietary patterns for healthy aging
https://doi.org/10.1038/s41591-025-03570-5