結婚相談所の会員はマッチングの件数に応じて、相談所側に料金(5000円~3万円)を支払うのが一般的です。マッチング件数が少ないと顧客との間でトラブルになる可能性があるほか、収益にも関わってくるため、相談所は会員に対して、プロフィール写真の修正を推奨しているのです。

注意すべきはトラブル

結婚相談所のサービスは、トラブルが多いといわれています。そのため、国民生活センターが特定商取引法の対象にしており、書面交付義務や不適切な勧誘行為の禁止、クーリングオフ、中途解約時における損害賠償額の制限などの規制が適用されています。

「成婚率90%」「当社の会員は上場会社の管理職が8割」などの広告を掲げている業者がありますが、実は成婚率90%と表示することに意味はありません。適切なサービスを提供することで成婚率が順調に上がるものではないからです。

特に多いのが契約内容に関するトラブルでしょう。具体的には、「入会前の説明と入会後のサービス内容が異なる」「途中で解約した際の返金額が認識と異なる」「成婚料が生じるタイミングが認識と異なる」などです。

強引に成婚させようとするカウンセラーも存在しますから注意が必要です。結婚相談所に入会しようと考えている人は、契約内容をしっかり確認するようにしましょう。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)