福岡U-18との1戦ではサイドからの折り返しにワンタッチで合わせゴールへ流し込み追加点を決めると、大津高校との決勝戦でもこぼれ球を押し込み開始早々先制点を挙げた。チームは惜しくも逆転負けを喫し準優勝に終わったが、東福岡伝統のサイド攻撃に彼の存在は不可欠だろう。
4月から始まる高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグに参戦する東福岡。山口が中心選手としてどんな活躍を見せるか期待したい。

山下虎太郎(大津高校)
通算8ゴールを挙げ、大津高校を連覇に導く活躍を見せたFW山下虎太郎。今大会でMVPと得点王を獲得した。162cmと小柄な山下だが、彼の持ち味は裏への抜け出しとゴール前での決定力。決勝戦では高さのある東福岡のセンターバックに対して幾度も裏へ抜け出す場面が見られた。
自分より体格の大きな相手を背にしても前を向ける動き出しの速さからは、エースストライカーとしての期待を感じられた。また、決勝戦では相手DFを置き去りにし抜け出すと、距離のある位置からゴールを挙げ、シュートテクニックの高さも見せつけた。彼にとってこの大会での活躍は大きな自信に繋がった事だろう。
大津は4月から始まるU-18プレミアリーグでも連覇を目指して戦いに挑む。強豪が集うプレミアで連覇となるか、山下の活躍がカギを握っている。

岩﨑天利(大津高校)
MVPを獲得した山下同様、決勝戦で大きな存在感を見せたのが大津高校のMF岩﨑天利だ。筆者は、念入りに大津の選手を調べていた訳ではないが、スタンドから観戦した際、サイドから度々チャンスを作る背番号7のプレーが非常に印象的で、注目選手としてすぐに彼の名前を書き留めた。
球際の強さやドリブル突破から幾つものチャンスを作り、決勝戦では1対1の同点の場面で右サイドの突破から勝ち越しゴールを挙げた岩﨑。4月からのプレミアリーグでは、MVPを獲得した山下らと共に大津の中心選手としての活躍を期待したい。
