他の降格組が苦しい序盤戦を過ごす中で好スタートを切れたことは大きなアドバンテージと言える。1年でJ2へ返り咲くため、即戦力が求められる中で的確な補強を果たし、それぞれが期待通りの活躍を見せつつあることから第3位とした。

2位:FC大阪
2023シーズンのJ3参入から昨季は早くもJ2昇格プレーオフ進出を果たしたFC大阪。昇格したカターレ富山に1-1と勝ちきれず、結果は準決勝敗退となったが、飛躍のシーズンだったことは間違いない。再び昇格へ挑戦すべく迎えた今季は、ここまで4勝1分1敗と好スタートを切り現在首位。昨年から好調の維持が窺える序盤戦を過ごしている。
冬の移籍でGK永井建成やFW古川大悟など攻守の要を失ったが、新戦力がそれぞれ台頭しチームを支えている印象だ。過去J3クラブで多くのゴールやアシストを挙げてきたDF橋本陸やフィリピンリーグのカヤFCからJリーグ初挑戦のMF堀越大蔵といったサイドの選手が早くも定位置を掴み活躍。加えて愛媛FCから加入のMF佐藤諒はいずれも途中出場から2ゴールと限られた時間でチームを勝たせる活躍を見せており、結果的に選手層の厚みも感じさせる補強となっている。
新たな得点源候補であったFW和田育など、現時点では期待通りの活躍が見られない新加入選手もいるが、その分チーム力の向上が今後も見込めるとの見方もできることから第2位とした。チームとしての成長を続けつつ、このまま好調を維持し昇格までたどりつけるか注目だ。

1位:AC長野パルセイロ
2023シーズンは14位、昨季は18位と低迷が続くAC長野パルセイロ。今季は新指揮官に藤本主税氏を招聘して心機一転スタートを切った。冬の移籍ではDF杉井颯やMF西村恭史といった主軸の一部がライバルであるJ3他クラブへ移籍したが、多くの主力選手がチームに残留。その上で主に中盤へ積極的に新戦力を迎えた。