■テレパシーを使った雑談

人畜無害な風貌をした男とはいえ、この一連の出来事から男がこちらに近づいてくるとすれば恐怖でしかないだろう。
しかしその時、デレンバーガーの頭の中で囁かれる言葉があった。
「恐れることはありません。危害は加えません。いくつか質問したいだけです」
男がこちらに向かって話しかけてきたのかとも思ったのだが、男の唇はいっさい動いていなかった。いわば“テレパシー”による交信であったのだ。
コートの男は、車の前を通り過ぎて反対側のドアのウィンドウを開けるように指示した。それに従ってデレンバーガーがウィンドウを開けると、再びテレパシーの言葉が頭の中で響いた。
「今、あなたは話すことができる。またはあなたは考えること(テレパシー)ができる。それは間違いない。私はあなたをどちらの方法でも理解できる」
こうしてデレンバーガーとコートの男とのつかの間の“会話”が繰り広げられた。男は助手席側の窓越しに立ちずっと話していたのだが、デレンバーガーが彼の目を凝視したとき、相手はまるで自分自身についてすべてを知っているかのように感じられたという。つまり、自分に関するすべてはお見通しであったのだ。また、逆にデレンバーガーが恐怖を振り切って同じことをすることができれば、彼はこの男についても全てを知り、理解できるように感じたという。これがテレパシーによる交信の特色ということなのだろうか。

後日、このコートの男がモスマンの目撃者に接触してくるなど事件の背後で暗躍する謎の男、「インドリッド・コールド(Mr.コールド)」であることが判明する。一説ではこのコールドこそが人間に擬態したモスマンであるとも言われている。
間近で目撃したデレンバーガーによれば、コールドは約35歳くらいで、身長は180センチ、体重は80キロほどの整った身ぎれいな外見で、顔は浅黒く日焼けしており瞳は黒く、髪はオールバックであったという。会話の間中、コールドはずっと笑顔を絶やさず、どういうわけか終始腕組みをして脇の下に手を挟んで隠していたといことだ。
話の内容は意外にも平凡で、この街のことやデレンバーガーの仕事について聞いてきたという。
コールドは自分がどこから来たのかについても説明し、それは「私はあなたがたの場所(地球)よりも力の弱い“集会所”から来た」と語り、自分の職業は調査員であると話したということだ。
そして、デレンバーガーが少し怯えていることを察して自分には敵意や悪意はまったくないと何度も念を押し、最後に「デレンバーガー、私と話してくれてありがとう。またお会いしましょう」と言葉を残し、UFOに乗って去っていったということだ。
はたしてこのコート姿の謎の男、インドリッド・コールドはモスマンなのか? そしてこの地に頻出するモスマンの目的はいったい何なのか? 今後のウェストバージニア州でのモスマンとUFOの目撃情報に注目が集まる。
提供元・TOCANA
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