背中についた大きな翼で自在に空を飛び、まるで蛾のような体毛に包まれ、赤く光る目をした身長2メートルはあるかという不気味なヒューマノイドが「モスマン」だ。米国で数多く目撃されているモスマンの背後には、謎の人物も暗躍しているのというのだが……。

■帰宅ドライブ中にUFOに追われ…!

 超常現象研究家、ジョン・A・キールによって1976年に発表された著書『Mothman Prophecies』(邦訳版『モスマンの黙示』国書刊行会・1984年刊)は、米ウェストバージニア州ポイントプレザントで1966年から1年間にわたって報告されたモスマンの目撃証言をまとめた調査報告である。

 2002年にはリチャード・ギア主演で映画化もされた『Mothman Prophecies』だが、著書に関係する新たな目撃証言も明らかになっているようだ。

 オルタナティブメディア「Mysterious Universe」の記事では、1966年11月にパーカーズバーグで起きたUFO目撃事件と、凍りついたような笑顔の男である「インドリッド・コールド(Mr.コールド)」という人物についての不気味な物語を紹介している。モスマン目撃事件の陰で暗躍するコールドとは、いったい何者なのか?

 記事では若くして亡くなったスーザン・シェパードという人物が、友人のウッディ・デレンバーガーから聞かされたという体験が綴られている。

 オハイオ州マリエッタの「J.C. Penny’s」でミシンのセールスマンとして働いていたウッディ・デレンバーガーが、1966年11月2日の午後6時過ぎ、仕事を終えてウェストバージニア州ミネラルウェルスの自宅へと車を走らせていた時にその事件は起きた。

 小雨の降る中、退屈なドライブを続けていたデレンバーガーが国道と交わる交差点にさしかかったとき、彼は後方からトレーラーをけん引したトラクターがライトも点けずに迫り来ることに気づいた。

 追い抜きやすいようにと道路の脇に寄せて車を停めたデレンバーガーだったが、バックミラーで後方の車両をよく見てみると、トラクターは路上を走っているのではなく、低空飛行していることが分かって驚愕。なんと、デレンバーガーがトラクタ―だと思った車両は、ライトが点灯していない灰色のUFOだった。UFOが路面から25センチほど浮いたまま飛行していたのだ。

 そして、そのUFOはデレンバーガーの車の隣に停まった。UFOのハッチが開くと、ダークグレーのロングコート姿の男がデレンバーガーに“晴れやかな笑顔”を見せながら出てきたのある。この男をもし街中で見かけたとしたら特に目を惹くことのない、ごく普通の外見の男であったという。

 男がデレンバーガーの車に向かって歩き出すと、UFOは道路の上空12メートルまで急上昇してからホバリングしたのだった。