一説によれば、世界で最も有名な秘密結社であるフリーメイソンの発端は石工職人の互助組織であるといわれている。何かと取り沙汰されるフリーメイソンの起源をたどると同業者組合的な組織であったというのは興味深いのだが、その昔、“眼科医”にまつわる秘密結社があったことが指摘されている。

■18世紀に“眼科医の秘密結社”があった?

誰も知らない“眼科医の秘密結社”が存在した! 謎の文書「コピエール暗号」と恐怖の儀式
(画像=By Own work – Own work , CC BY-SA 3.0, Link、『TOCANA』より 引用)

 人類の歴史上最も有名な秘密結社フリーメイソンがあげられるのはトカナ読書にはご存じの通り。フリーメイソンの発端は中世の石工組合(ギルド)であるとされ、シンボルマークのひとつに、石工の道具であるコンパスと定規が描かれていることもよく知られている。そして実際に、近代まではフリーメイソンのメンバーには建築士が多かったといわれている。

 この“建築士の秘密結社”フリーメイソンと並んで、18世紀のヨーロッパ社会に極めて機密性の高い“眼科医の秘密結社”が存在していたことが判明している。

 しかしこれまで歴史上に眼科医の秘密結社があったという話を聞いたことがあるだろうか。どんなに秘密のヴェールに包まれていたにせよ、18世紀のヨーロッパでそれなりの影響力を持っていた組織が、まったく記録に残っていないなどということがあり得るのか? だがそれもそのはず、眼科医の秘密結社は、かつて解読が困難であった文書に記されていたのだ。