もう一つは「偶然の接触」です。

タコがたまたま強い波や水流に押し流されて、そこを通りかかったアオザメの背中につかまり、そのまましがみついていた可能性もあります。

いずれの仮説が正しいのかは定かでありませんが、このアオザメとタコはその後、ゆっくりと水中に潜っていって姿を消したそうです。

研究主任のロシェル・コンスタンティン(Rochelle Constantine)氏は今回の不思議な光景について、こう話しています。

「海洋科学者として最高の瞬間のひとつは、“次に何を目にするか分からない”ということなんです。

こうした特別な瞬間を未来にも残していくために、私たちは保全活動を支援し続けなければなりません」

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参考文献

Octopus spotted riding on top of world’s fastest shark
https://www.livescience.com/animals/sharks/octopus-spotted-riding-on-top-of-worlds-fastest-shark

Sharks… even more amazing than you realised
https://www.auckland.ac.nz/en/news/2025/03/11/sharks-.html

ライター

千野 真吾: 生物学出身のWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部