■洗濯のプロは「外干しが有効」

先の質問内容をめぐり、大貫氏は「カレーのシミ汚れには外干しが有効です」と回答する。その理由については、カレーに使用されるスパイス「ターメリック」が関係しているという。

大貫氏は「ターメリックはウコンの根茎を乾燥させて粉末にしたもので、鮮やかな黄色が特徴です。この黄色は『クルクミン』という色素成分によるもので、カレーのシミの正体でもあります」と、その特徴について説明する。

じつは、クルクミンの色素には「紫外線に当たると徐々に構造が変わっていき、色が退色していく」という特徴が存在するのだ。

こちらを踏まえ、大貫氏は「そのため色素本体の黄色が失われ、見えなくなっていきます。つまり外干しで紫外線に当てると、シミの色が薄くなっていくのです」と、外干しの効果について説明してくれた。

では「カレーのシミ」以外にも、外干しが有効となる汚れは存在するのだろうか…?