労働時間が減った分の空き時間は、おそらくスマホに使われているのだろう。それを裏付けるデータがある。情報通信白書の発表によると、日本におけるスマホでのインターネット利用時間は、2019年から2023年で、平日1日85.4分から123.1分と約1.4倍に増えた。

ネガティブな情報を入れすぎ

最後にネガティブな情報の入れ過ぎだ。

悲劇的で将来不安を煽るニュース、年中ケンカや対立、差別や迫害、悪口であふれるSNS。こんなものに触れていたら精神の健全性は確実に阻害されてしまうだろう。

筆者はできるだけこうした情報を遮断するように意識している。仕事で必要な情報もあるので100%見ないというわけにはいかないが、流れてくるニュースで悲しくなるニュースや無益な争いは絶対に見ないようにしている。

たかがニュース、と侮るべきではない。情報は時に人の命を奪い取る。未来の展望に嘆き絶望して命を断つ人もいるし、希望を失って本来努力してより良い未来を切り開こうという気概をなくす人もいる。直接的、間接的に人は情報によって人生を左右される。

特にSNSはネガティブなものほどタイムラインに流れてくるので、仕事などでどうしても必要な人を除いて、できるだけSNS自体を使わない方が幸せに生きられるだろう。

現代人の体は縄文時代とほとんど変わらないと言われる。それにもかかわらず、生活環境は大きく変化し、不健康になりやすい。現代は普通に生きると不健康になるので、意識して生活環境を改善することが望ましいだろう。

 

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