対照的な銀座三越
続いては新館。本館は7階建て(地下1階)に対し、こちらは10階建て(地下2階)と高さはあるが床面積が狭くコンパクト。高級な飲食店やショップ、専門店が入るという特性からなのか、本館と比べると人が少なく、移動も快適だった。
特筆すべきは6、7階に入っているビックカメラ。子どもを連れて行くのがピッタリなおもちゃ売り場があり、家電などの価格も他店と大差はないが、三越の中にあるからお値段も高級では、という心的なものがハードルになっているのか、訪れる人は少なめ。池袋の店にはたくさんいる海外の人たちも、ここには一人もいなかった。フロアのスペースの関係で、池袋ほど商品のラインナップは豊富ではないが、ゆっくり商品を見て選べる家電量販店というのは、ベビーカーを利用する家族にとってはありがたい存在だろう。
この取材の後、銀座三越に足を運んでみたが、こちらは海外からの観光客でごった返していた。銀座の街全体も観光客で賑わっていたので、おそらく百貨店で買い物をする海外の人は銀座ですべてを済ませてしまうのだろう。また、日本橋という名前を知っていて、日本橋を観光する人でも「日本橋駅」を利用することから「三越前駅」直結の日本橋三越に立ち寄る人が少ないのかもしれない。
日本人の利用者もいろんな面で余裕のありそうなシニア世代が多く、高級車で来店する人も多くみられ、仕事で疲れ果て、ストレスを鬼のように抱えているといった雰囲気の人は見られなかった。そんな外国人観光客が見落としてしまいそうな立地と、心に余裕がありそうな客層が中心の日本橋三越はXに投稿された通り、ベビーカーで訪れても安心してショッピングが楽しめる百貨店といえるだろう。
(文=渡辺雅史/ライター)
提供元・Business Journal
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