そのとき、お客様はもうあなたの印象を忘れてしまっています。これは誰しも当たり前のことなのですが、再度見た名刺の写真が無愛想な顔なのと笑顔の写真とでは頼みたい気持ちが変わってきます。シンプルなようで実に重要なことです。しかも誰でもできます。

2番目のポイントは情報量です。ここが肝といえるでしょう。

お客様にとって重要なのは資格ではなく、あなた自身に関する情報です。あなたが仮に弁護士ならば、他の弁護士との差など、お客様にとっては理解できるところではありません。つまり、仕事の能力は同じ士業ならほぼ同じと一般的には考えられています。そのため、士業以外の経歴、プロフィール、実績などを積極的に掲載することが重要なのです。

たとえば、出身地、学歴、職歴、趣味、家族構成、スポーツ歴などこういったものを載せるだけで相談や問い合わせは増えていきます。

「こんなことで?」と思われるかもしれませんが、実際に私自身の経験やクライアント士業で結果が出ているので、これが重要ですといわざるをえないのです。これも誰でもできるノウハウです。ただ、あなたの情報を載せるだけです。

人は共通点が多ければ多いほど、あなたを特別な人だと考えるのです。そのため、名刺に情報量があればあるほど人は名刺交換時にあなたに好感を持ち、そして会話も結果として弾むことになります。

最後のポイントは、あなたが何をしてくれる人かわかるように記載することです。

弁護士、税理士などは社会的認知度が比較的高いので、そのままでもかまいませんが、行政書士や司法書士、社会保険労務士などは自分自身が何を行う人なのかを明確に書いておくと、お客様に選ばれやすくなります。

横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚