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大企業に勤めていても副業が推奨される今、起業に興味を持つ人は増えています。そんな中、常に注目されているのが資格の取得。すでに資格を持っている人はもちろん、資格を取って独立したい人や資格に興味がある人に必読のQ&Aを、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏の著書『資格起業バイブル』から、再構成してお届けします。

「先生名刺」では仕事は取れない

Q:士業らしく威厳のある名刺がよいと聞きましたが、仕事が取れるデザインはありますか?

先輩から、士業は士業らしい名刺がよいと聞きました。私は個人的には写真などがあったほうが目立ちますし、よいのではないかと思います。また、名刺には専門業務を書いたほうがよいとも聞きました。実際のところ仕事が取れる名刺のデザインはあるのでしょうか?

名刺はビジネス上で誰もが持つもっとも基本的なツールです。名刺は相手に自分の情報を伝え、あいさつする際に渡すという役割を持ちますが、まさしく「たかが名刺」とは言えず、非常に重要なものです。

先述しましたが、まずは誰もが最初につくる「資格名、名前、住所、電話番号、メールアドレス」のみ記載し、あとは士業のマークを載せるいわゆる「先生名刺」というものです。

最近はこの情報のほか、SNSやホームページの記載が一般化してきただけまだ前時代よりは一歩前進したといえますが、多くの士業がこういった名刺を持つので差別化ができず、さらに名刺をもらった相手も情報量が少なすぎて覚えられません。特に行政書士や司法書士は、その名称だけでは何の仕事をしているかわかりにくく、せっかく営業に精を出しても無駄になってしまうことが多いのです。

名刺は、情報量が勝負

では、どのような名刺にすれば仕事が取れるのでしょうか。ポイントは大きく分けて3つあります。

まずは写真です。自分の顔写真を載せることに抵抗がある人も多いようですが、一度会ったくらいでは人は顔を覚えられません。できるだけ顔写真、それも笑顔の写真を掲載してください。名刺交換後、あなたに何か相談したいとお客様が考えた場合、名刺交換した名刺をもう一度取り出すことになります。