観音堂を出ると最後の目的地である福建会館に向かいます。これまで訪ねた3つのお堂はすべて江戸時代に唐人屋敷の内側に建てられたものですが、福建会館は唐人屋敷が廃止されて以後、その外側に明治時代に建てられたもので一線を画しています。
福建会館の入り口には狛犬っぽいもの。これもランタンの一種です。
階段を登ると狛犬?のような像が立ちます。これも立派なランタン。ランタンは赤い中国提灯だけではなく、このような架空の生き物などさまざまなバリエーションがあってみていて楽しいです。
ロウソクに火をつけ祈りを捧げたら四堂巡りは無事終了。願いごとが叶うといいですね。ここから新地中華街のランタンフェスティバルのメイン会場に戻ることにします。
新地中華街のメインストリートには無数の中国提灯が飾られていて、その下を大勢の人が歩いています。脇には角煮まんなどの食べ歩きができるお店が並んでいるのですが、そのみせも超長蛇の列でとても並べたものではありませんでした。雰囲気を楽しむだけで充分です。
新地中華街の入り口にあたる湊公園では二胡の演奏がされていました。ここにもかなり多くの観客がいましたがその上にも無数のランタンが飾られています。この時期長崎にはいったいい靴のランタンが飾られるのでしょうか。
日暮れを過ぎ周りが徐々に薄暗くなってきました。銅座川に映るランタンのリフレクションが美しい。

バスに映るランタン。
新地中華街とその周辺の至る場所で趣向を凝らしたランタンが見られ、観光客を飽きさせません。今や長崎を代表する祭りのひとつになったともいえるランタンフェスティバル。今年はもう終了してしまいましたが、また来年1月末にはこれまでとは違った形のランタンがお目見えすることと思います。寒い季節だからこそ映える光の競演見に是非長崎を訪ねてみていただきたいと思いました。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年2月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。