店舗内に設置されている注文用タッチパネル式券売機が使いにくいという不評が一部で広まっていた大手牛丼チェーン「松屋」。その券売機の操作性が改良され劇的に使いやすくなったと話題を呼んでいる。具体的にどのような点が変わったのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。

 店舗数ベースでは「すき家」「吉野家」に次ぐ牛丼チェーン3位で1082店舗(2024年12月現在)。主力メニューの「牛丼 並盛」(松屋は「牛めし」)の価格を比較してみると、松屋は430円(税込/以下同)、吉野家は498円、すき家は450円となっており、大手牛丼チェーン3社のなかではもっとも低価格となっている。

 松屋といえば、根強い人気を誇る「オリジナルカレー」(480円)、「ごろごろ煮込みチキンカレー」(780円)といったカレーメニューに代表されるように、牛丼以外のメニューにも力を入れていることで知られている。一昨年から今年にかけての期間限定品を含めた新商品をみてみると、「ブラウンソースチーズハンバーグ定食」(1030円)、「シュクメルリ鍋定食」(930円)、「チーズシャリアピンソースハンバーグ定食」(1050円)、「リトアニア風ホワイトソースハンバーグ定食」(880円)などを相次いで投入。先月にはガチ中華メニュー「水煮牛肉~四川風牛肉唐辛子煮込み~」(1180円)がSNS上で「本当に辛い」「凄まじかった」「気楽に食べたら死ぬ」などと話題になったことが記憶に新しい。

過去の券売機の難点

 松屋をめぐって何かと不評を買っていたのが、注文用タッチパネル式券売機だ。2年前にはネットニュースでもたびたび取り上げられるほど、そのユーザビリティが議論を呼んでいた。まず、当時の券売機の操作性について確認しておこう。

「たとえば牛めしのメニューを選んでいるときに他のカテゴリーのメニューのページに行こうとすると、どのボタンから行けばよいのかわかりにくい。最初のカテゴリー選択ページの上部には『カテゴリー選択後もタブで変更できます』と表示されものの、視線はすぐに中央部の大きな各カテゴリーを示すボタンに行くので、その文言に気が付く人のほうが少ないのでは。あるカテゴリーのメニューを見ている際、画面上部に他のカテゴリー名が書かれたボタンが表示されているものの、そこにあること自体に気が付きにくいのに加え、すべてのカテゴリーが表示されているわけではなくユーザーが自分で横にスクロールさせて表示させる方式なので、見たいカテゴリーが表示されていないと『行きたいカテゴリーが見つからない』となってしまう恐れがある。

 また、丼もののサイズを選んだ後に遷移する画面で『ご一緒にいかがですか』という表示の下に『生野菜生玉子セット』など追加のセットメニューが並び、セットメニューを注文しない場合は何も選択せずに右下の『カートに追加』を押す必要があるが、セットメニューは追加しなくてもよいということに気が付かず何かを選んでしまう人もいるかもしれない。

 このほか、各カテゴリーごとのメニュー表示画面で、右下の『次へ>』ボタンのすぐ下に十分なスペースがなく『全取消』ボタンがあるのも、押し間違って入力した情報をすべてクリアしてしまうという事態を誘発する懸念がある」(2023年5月4日付当サイト記事より)