もし、トランプに花を持たそうとするなら、サポリージャ原発をウクライナに返還することか。

それに限らず、私は鍵になるのは、戦後の平和維持体制と制裁解除を条件とした戦後復興へのロシアの貢献だと思っている。

戦後復興については、日本もそれに莫大な資金など出したくないし、出す必要も無い。だしても、ウクライナ政府の腐敗をみれば無駄金になるだろう。貸したお金も返してほしい。そうなると、ロシアの封鎖された対外資産などがひとつの焦点になる。

経済制裁を解除することを条件に、封鎖されたロシア資金を復興基金に使うのなら誰にとってもそう痛くない。

また、復興には西側企業が主役となっても日本は食い込む余地はあまりないだろう。だとすれば、むしろ、ロシアにインフラ復興などの手伝いをさせたほうが実質的だ。彼等なら、ウクライナのマフィア的組織とだって対抗できる。

平和維持は、ウクライナが将来ともにNATOに加盟しないこととNATO加盟国が平和維持の為にもウクライナに駐留しないことだ。ここのところはロシアは絶対に譲らないだろう。とすると、逆にロシアはウクライナ再侵攻をしない保証として何を提案するかだ。

EUについても、EUが経済だけにとどまるならともかく、ますます政治軍事化するなら加盟をロシアは認めがたい。準加盟みたいなことが限度だろう。

平和維持部隊は、NATO軍は無理とすると、インドなど中立的なところかあるいは中国や日本、オーストラリアなどNATO加盟国でないがそれに近いところかということになる。日本は積極的に協力すべきだと思う。

戦闘に参加しなくても、ウクライナに行けば、戦争のあとを体感できる。それは大事なことだ。なにしろ、北朝鮮兵は近代戦に急速に習熟しウクライナにクルスク州を奪還される致命傷を与えた。日本にとっても北朝鮮軍が最新のハイテク戦争の実戦経験を積んだことは、怖いことだ。ウクライナ支援などして戦争を長引かせたことは日本にとっていいことなど何もない。愚劣な外交だった。