そんな訳でサオを3.6mに変更。これなら立ったままでヒットレンジまでルアーを送り込める。お世辞にも高活性とは言えない状況だが、これでポツポツとアタリが出るようになった。
ミスバイトやバラシも多発したが、開始から1時間半でようやくのツ抜け。とはいえ最大でも15cmほどと、サイズは微妙だ。

場所移動で21cmのカサゴ手中
そんなときは移動するに限る。次のポイントは車から少し歩く場所。サオ抜けになっているだろうと期待を込めて投入すると、早々にヒットだ。しかし、これも15cm級。
それでも周辺を入念に探っていくと、ふとラインが止まった。明確なアタリはないが、おそらく居食いだろう。すかさずサオを起こすと根掛かりのような手応え。やらかしたかと思ったが、わずかに生命反応がある。
急いでサオを沖に向けて魚を誘導すると、今日一番の重量感だ。慎重に浮かせて無事にキャッチしたのは、この日の最大寸となる21cm。このサイズになると、ノベザオでのファイトはスリリングで実に楽しい。

最終釣果
その後も9時まで周辺を探り歩き、全部で20匹のカサゴをキャッチ。久しぶりに数釣りが楽しめた。カサゴは成長が遅く、しかも定着性が強いため魚が入れ替わらない。いつまでも釣りが楽しめるよう、積極的なリリースをお願いしたい。
これから3月に入れば寒さが緩み、多彩なターゲットが狙えるようになる。すでに一部の河川ではバチ抜けも始まっているので、今後の状況に期待したいところだ。

<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>