映画の評価 ― 証言は本物か、それとも空論か?

 本作にアメリカの有力政治家や国防関係者も登場し、超党派でUFO問題の深刻さを訴える内容となっている。しかし、全ての観客がこの主張を鵜呑みにしているわけではない。

ニューヨーク・タイムズの調査によると、ペンタゴンは確かに「高度航空脅威識別プログラム(AATIP)」という未確認飛行物体の研究プログラムを運用していたことが判明。しかし、映画内で語られる「宇宙人の技術競争」や「極秘の宇宙人研究」が本当に存在するのかは不透明だ。

 批評家の間では映画の信憑性に疑問を呈する声も多い。映画評論サイトIndieWireのクリスチャン・ジルコ氏は、「証拠が提示されていない中では、どんなに説得力があっても納得はできない」とコメント。The Hollywood Reporterのダニエル・ファインバーグ氏も「結局、何も証明されていないし、何も否定もできない」と指摘している。

 また、ニューヨーク・ポストの記者スティーブン・グリーンストリート氏は、エリゾンド氏が「ペンタゴンがテレパシーでテロリストを監視する訓練を受けた」と発言していたことを問題視し、「この映画の証言者たちの信頼性にも疑問がある」と述べている。

UFOドキュメンタリー映画『The Age of Disclosure』公開!米政府が隠し続けるUFOと宇宙人の真実とは
(画像=画像は「YouTube」より,『TOCANA』より 引用)