しかし、これほど長距離の漂流移動が確認されたのは今回が初めてであり、これは「陸上動物による史上最長の大洋横断移動の証拠である」と研究者は話しています。

この結果を受けて、研究主任の一人であるジミー・マグワイア(Jimmy McGuire)氏はこう述べています。
「イグアナが北アメリカから直接フィジーに到達したなんて、とても信じがたい話でした。
それだけでなく、私たちの研究は、現在フィジーが存在する場所に陸地が現れるとほぼ同時に、これらのイグアナがそこに到着した可能性を示唆しています。
移動の正確な時期はともかく、この出来事自体が驚異的なのです」
フィジーのイグアナは様々な偶然が重なって誕生した奇跡的な種であると考えられます。
しかし不幸にも、フィジーのイグアナは現在、生息地の喪失やペット市場への密輸などで絶滅の危機に瀕しています。
研究チームは今後、フィジーのイグアナの保護活動を進めるためにも、調査を続けていく予定です。
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参考文献
Iguanas floated one-fifth of the way around the world to colonize Fiji
https://news.berkeley.edu/2025/03/17/iguanas-floated-one-fifth-of-the-way-around-the-world-to-colonize-fiji/
Iguanas sailed one-fifth of the way around the world on rafts 34 million years ago
https://www.livescience.com/animals/lizards/iguanas-sailed-one-fifth-of-the-way-around-the-world-on-rafts-34-million-years-ago