●視聴者受けするやり方で情報を垂れ流すやり方は「大きな問題だ」

ふたたび無罪となった男性医師は記者会見で、捜査機関やメディアに対する怒りを口にした。

「警察と検察は、片方の言い分を過剰に信じ、客観的なものの見方ができない、そして一度決めたら振り返りや修正することのない組織だと思いました。まるで戦前の軍隊のようです。これらに私の生活や仕事そして家族を奪われたこと、警察と検察に強い憤りを感じます」

「マスコミに対しても疑問を感じます。逮捕後に警察署入り口で待ち構えていたテレビカメラ。中身をよく吟味せずに衝撃度の強い内容を、より視聴者受けするやり方で情報を垂れ流すやり方について、大きな問題であると考えます」

(2025/3/12弁護士ドットコム)

日本は警察と検察のやり方、また頭のおかしな裁判官の存在というものがしばしば問題になります。

麻酔時のせん妄はけして甘く見られるものではなく、本人が全くの本物であると思い込むくらいには激しいものが時として起こるようです。

客観的に見てどう考えても警察側の主張には無理があるのですが、それでも東京高裁の朝山芳史裁判長(現在は某大学へ天下り済み)は医師側の一方的な犯罪であるとして有罪としました。

そしてこの医師は医師としての仕事ができなくなり、マスゴミお得意の無責任な報道によって追い詰められたこの医師の子供は自死を選びました。

最高裁によって差し戻しになった裁判で東京高裁が3月12日に出した判決によれば、

研究によるとプロポフォールによるせん妄はけして希なものではない 原告の証言はせん妄の影響を受けていた可能性が否定できない 本件の唾液鑑定等の証明力は十分ではない 被告人になめたり吸われたりして唾液がべったりついていたとの供述が捜査段階での警察官調書2通に録取されていなかった →後付けエピソードである可能性が払拭できない 医師が原告のベッドの左側に立ったとする証言はレイアウト的に無理では? 検証は本件の三ヶ月以上後に実施されたものであり、ベッドの位置等は原告の証言のみに基づいており、本当に当日の配置等が正確に再現されたことの裏付けがない

その他いろいろ突っ込まれている形になりますが、この件で検察がDNA鑑定資料を廃棄していることも問題です。