さて万博がなぜ盛り上がらないか?いろいろ意見はあると思うのですが、私が引っかかるのはメインテーマの「いのち輝く 未来社会の デザイン」。この日本語、理解できる人がいたら教えてもらいたいです。ところが英語の併記には「Designing Future Society for Our Lives」うむうむ、良い標語です。この標語、誰がどう作ったのか知りませんが、英語が先にありきで下手なコピーライターが無理な日本語訳をつけたような感じなのです。私が英語をベースに多少手を施すと「人類の未来、どんな社会か描いてみよう」になるのですが、これの方がイメージしやすいのではないかと思うのです。
どんなことにも批判派はいるもので今回も建築費や推進した維新の下心、とくに統合型リゾート開発のインフラ整備を兼ねたという政治的理由の指摘はあります。一方、大阪の地盤沈下を防ぐためには魅力づくりの努力を続けなくてはいけないのです。その為の投資だと思えば反対ではないと思います。またユニバーサル スタジオ(USJ)に近いことで、抱き合わせマーケティングもあり、京都に押され気味だった大阪がセンターステージに立つのは良いことだと思います。
ところで私は「秘密のケンミンShow」をよく見るのですが、国内文化比較というのは実に面白いと思います。その中で東京と大阪の比較は特に面白いと思います。東京人からすると大阪人は文化の濃さが怖くて店に1人で入るのは躊躇します。一方、大阪人からすると東京人は冷たくてめちゃ緊張するというのです。おかしいですよね。
日本に行ったことがあるバンクーバーの人に「東京、大阪、どっちが良かった?」と聞けば7-8割の確率で大阪と言います。多分、何を喋っているかわからないけれどフランクな性格に見える大阪人の方がとっつきやすいということではないかと思います。その点は私も認めます、東京は概して冷たい、そして一見さんは特に居心地が悪いと思います。ある意味、不思議です。もともと地方育ちの人が東京に出ると突然、東京人になるのです。