実は祐徳稲荷神社、この本殿が最も高い場所にあるわけではありません。千本稲荷の先、この神社がある石壁山の上にある奥の院まで続いています。

祐徳稲荷神社の全容。今回は奥の院までは行きません。まだ西九州新幹線ができておらず、江北駅が肥前山口駅のままです。
奥の院に至る道の途中にもいくつか摂社があります。こちらは命婦(みょうぶ)社。稲荷大神のお使いである白狐の霊を祀ります。
京都の花山院邸が火災にあった時にこの神社から来たという白衣の一団が火を消し止めたものの、彼女らは身分が低いため同じく火災に遭った御所の鎮火はできなかったとこから、天皇より命婦(五位以上の位を有する女子の称号)の地位を与えられたと言われています。
奥の院へはこの千本鳥居を伝ってさらに奥に登っていく必要がありますが、今回は別の場所に向かう必要があったためここで引き返します。この先には萬子媛を祀る石壁社も存在します。

千本鳥居の影がタイムワープしているみたい。
本殿の上から楼門前を望みます。清水の舞台のような場所に立つ本殿から見下ろす祐徳神社はなかなかいい眺め。外国人観光客が多い九州各地ですが、ここはたびたび君が代が流れる純日本的な場所だからか外国人の姿はまばらでした。
高台にそびえ立つ祐徳稲荷神社。300年以上にわたりこの地を護り、人々の信仰を集めて心のよりどころとなってきました。
鹿島市の近くには嬉野温泉や武雄温泉、牡蠣のおいしい竹崎温泉など魅力的な観光地も多くあります。温泉を巡りグルメを楽しみつつ、祐徳稲荷神社を参拝するのもいいと思います。

274 新幹線がやってきて新たなステージを迎える~佐賀・嬉野温泉|ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
佐賀県西部には県を代表する温泉が隣接してあります。
1つは武雄温泉。前回まで3回にわたり記事を書かせていただきました。 もうひとつはその西隣、嬉野温泉です。これまで嬉野温泉は公共交通機関だと武雄温泉駅などからバスでアクセスするしかありませんでした。 ですかこの秋、新幹線駅が誕生。一気にアクセスしやすくなりました...