3月14日は、話題の「財務省解体デモ」のいろいろなグループが集合する日だったが、この不気味なデモには謎が多い。

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主催者なき「無政府デモ」

まず主催者がいない。普通はこういう霞が関でやるデモは、主催団体があらかじめ警察に届け出て道路使用許可を得るものだが、このデモはそういう団体がなく、歩道でバラバラにやっている。

次に目的がわからない。プラカードに書いてあるのは「増税反対」とか「消費税やめろ」ぐらいだが、増税は国会が決めるので、財務省にデモしてもしょうがない。まして地方財務局にデモしても意味がない。

これを拡散しているのはTikTokなどのSNSで、政治色は薄い。複数のグループが同時多発的に始め、14日に合流した。きっかけは国民民主党の「103万円の壁」ともいわれるが、そういう言葉はプラカードに出てこない。

しいていえばれいわ新選組のメンバーがいるが、山本太郎は姿を見せない。最初に始めたグループには池戸万作がいるが、他には著名人はいないアナーキーなデモだ。これを見て連想したのは、財務省のすぐ近くで120年前に起こった事件である。

日比谷焼き討ち事件との類似

日比谷焼き討ち事件(Wikipedia)

1905年9月5日に、日露戦争の講和条約(ポーツマス条約)に反対した民衆が、それに抗議する国民大会のおこなわれた日比谷公園で暴動を起こした。内務大臣官邸、警察、新聞社などを焼き討ちし、交番の7割が焼失した。