京都のインバウンド公害問題についてDIAMOND Onlineで論じた。タイトルは宿泊税だが、私はあまりにも国際観光都市を標榜するにしてはいじましい額で賛成できないが、ここで議論はあまりしていない。むしろ、諸外国でやっているあたりまえのことを地道にやっていないことを批判している。

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そもそも欧州などの観光地における一番の悩みは、住宅がホテルや別荘などに充てられて住宅難になっていることだが、京都は人口減に悩み、不動産需要も低迷して空き室も多い。せいぜい、住宅地などに民宿が進出し、近所で不安に思っている人もいる といった程度であり、困った状況にはない。売り地がずっと空き地になっていたりするから、外国人投資は歓迎したいくらいだ。
ビル・ゲイツも豪邸を買ったとか言うし、うちの近所にも中国人の立派な家が建って、不動産不況克服に貢献してくれている。日本人学生も減り気味だから、留学生が来てくれたら干天の慈雨である。
一方で、京都では特定の観光地が超混雑になったり、外国人観光客が大きなスーツケースを抱えて市バスに乗ってきたりするため、通勤や通学などに不便が生じているが、海外で導入されている様な対策を積極的に採用していけば、克服は容易にみえる。
たとえば、人気観光社寺をスマホを使っての完全予約制にしたらほとんどの問題は解決する。、