業者による自動車の買取価格は、同じ車種であっても年間を通じて見ると、高い時期と安い時期があることはご存知のとおりです。
「愛車はベストなタイミングを見極めて売却したい!」と考える方にとって、おおいに気になる買取の相場を、車選びドットコムが独自に収集したデータを基にレポートします。
目次
・旺盛な海外需要も手伝って買取相場は高値傾向が続く
・中古車買取の動向
・ボディタイプ別買取ランキング
・買取価格高騰中、売るならいま!?
旺盛な海外需要も手伝って買取相場は高値傾向が続く

2024年の買取相場は、年初から例年を上まわる相場で、年間を通じても高値傾向で推移してきました。今年もその傾向はしばらく続きそうです。
要因は、一昨年から続く半導体不足の余波と、トヨタ、ダイハツなどメーカーの不正発覚を発端とした生産の一時ストップによる新車の納期遅れで発生した新古車および低年式中古車の旺盛な需要。
国内経済の停滞によって、自動車の平均所有年数が上がったことによる下取りや買取に出される台数の減少。
くわえてなかなか解消されることがない円安傾向によって、国内の中古車が海外に買われてゆくという状況があいまって、需要に供給が追いつかず中古車価格ひいては買取相場が上がっています。
ただし、高年式かつ低走行車は、買取価格の上限にあるようで、一部プレミアの付いた車種以外は、いま以上の高値はあまり期待できそうにありません。
また国内では各メーカーが納期遅れの解消につとめているものの、トヨタをはじめダイハツ、スズキなどの一部の車種ではまだまだ数ヶ月の納車待ちが発生しています。
いっぽうでアメリカの政策により円安傾向が強まれば、中古車輸出に歯止めがかからず、国内で流通する中古車の絶対数が減るので、販売業者は争うように在庫を集めることになり、おのずと買取価格は上がると予想できます。
自動車輸出というと、かつては右ハンドルや軽自動車(規格)といったドメスティックな要因から輸出先が限られていた日本車ですが、現代ではそれほど問題にならなくなっているようで、アメリカをはじめ、東南アジア、ロシア、中東諸国など、さまざまな国に輸出されています。
そういった事情もあり、2025年も買取価格は高値で推移することが予想されています。