一方で、この冬積極的に補強を行った一部のクラブは難しいスタートとなっている。MFマテウス・サヴィオやMF松本泰志といった即戦力を多く獲得した浦和レッズは開幕から4戦未勝利。第5節でようやく初勝利を挙げたが、大きな期待に反して低調なスタートとなった。また、MFマテウス・カストロが帰還した名古屋グランパスは未だに勝ち無し。新戦力であり昨季までチームを支えたGKランゲラックに代わり新守護神としての活躍を期待されたGKシュミット・ダニエルの負傷といった不運にも見舞われ、現時点で最下位に沈んでいる。

王者神戸をはじめ、補強により戦力アップに成功したと見られていたクラブの苦戦といった予想外の事態も起きているが、その中でも鹿島や広島の安定感は流石と言う他ない。しかし、そんな好調な2クラブも昨年は勝ち点が伸び悩む時期もあったことから決して楽観視はできない。まずは好調なスタートを切ったクラブがいつまで継続して勝ち点を積めるか、そして現時点で下位のチームが何を浮上のきっかけとするのか引き続き注目したい。

杉本健勇 写真:Getty Images

J2リーグ:昇格組躍進の裏で過酷さ味わう降格組

例年、シーズン最終盤まで大混戦となるJ2リーグ。今季は序盤から大波乱が起こっている。現在首位を走るのは、昨季惜しくも最終節でJ1昇格プレーオフ進出を逃したジェフユナイテッド千葉。今冬エースFW小森飛絢ら数名の主力選手流出があったものの、新戦力の活躍もあり開幕4連勝を果たした。また、昨年J3を制して1年でのJ2復帰を成し遂げたRB大宮アルディージャも開幕から4連勝と波に乗る。FW杉本健勇やMF泉柊椰といった昨季は期限付きで所属していた選手たちが完全移籍へと移行した上でDFガブリエウやFWカプリーニといった即戦力を加え、さらに大卒2年目のFW藤井一志の覚醒もあり一気にJ1まで駆け上がる勢いを見せている。また、大宮と同じくJ3からの昇格組であるFC今治とカターレ富山も健闘。ともに直近は2連勝で上位につけている。