朝起きた瞬間から「まだ眠い…」と感じ、仕事や学校が終わる頃には「何もやる気が出ない…」と疲れ果てていませんか?

その疲れは単なる寝不足やストレスではなく、ビタミン不足やライフスタイルの影響が原因かもしれません。

ニューヨーク州立大学ビンガムトン校(Binghamton University)に所属する栄養学の専門家リナ・ベグダチェ氏は、ビタミンD、ビタミンB12、オメガ3脂肪酸などの栄養素が不足すると、エネルギー不足や精神的な不調が引き起こされると指摘しています。

また、アルコールの過剰摂取や不規則な生活も、ビタミンの吸収を阻害し、慢性的な疲労を引き起こす要因となります。

この記事では、「いつも疲れている人」に向けて、それぞれのビタミンの役割と不足するとどのような影響があるのか、さらには生活習慣の見直しの必要性について解説します。

目次

  • 「いつも疲れている」のは、特定のビタミンが足りていないから!?
  • オメガ3脂肪酸の重要性と生活習慣の影響

「いつも疲れている」のは、特定のビタミンが足りていないから!?

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ビタミンDが含まれる食品 / Credit:Canva

ビタミンDは、体内でカルシウムとリンの吸収を促進し、骨の健康を維持する働きを持っています。

また、免疫機能の向上や筋力の維持にも関わっており、脳内のセロトニン生成を助けることで精神的な安定をもたらします。

ビタミンDが不足すると、骨がもろくなるだけでなく、筋力の低下や免疫力の低下、さらには気分の落ち込みや抑うつ症状が現れることがあります。

しかし、アメリカ人の成人の約40%はビタミンDが不足していると言われており、私たちも気をつけなければいけません。

ビタミンDを摂取するには、鮭やサバ、イワシなどの青魚を食べることが効果的です。

また、きくらげやマイタケなどの一部のキノコ類もビタミンDを豊富に含んでいます。

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ビタミンB12が含まれる食品 / Credit:Canva