米実業家のイーロン・マスク氏は10日、対話型AI「ChatGPT」を運営するオープンAIの買収を974億ドル(約15兆円)で提案したことが明らかになりました。
マスク氏、OpenAIに15兆円で買収提案 営利化に反発PASSZNZUj
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) February 10, 2025
マスク氏はオープンAIの共同創業者の一人ですが、同社の営利化方針をめぐって対立し、2018年に経営から離脱しました。その後、オープンAIの営利企業化が創業時の理念に反しているとして、同社とCEOのサム・アルトマン氏を訴えていました。
マスク氏の買収提案、アルトマン氏に圧力
米オープンAIの資産を買収するというマスク氏の提案で、営利企業化を図るオープンAIの計画が一層複雑になる恐れがあるLfrs7ga0cE
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) February 12, 2025
マスク氏の弁護士によると、買収の提案はオープンAIの理事会に対して行われ、NPOの買収を通じて同社の支配権を握る意図があるとされています。

アルトマン氏とマスク氏 Wikipediaより
オープンAIは2015年にNPOとして設立され、NPOが傘下の営利部門を監督する独特の企業構造を持っています。しかし、2024年12月に営利部門をNPOの支配から外し、グループ全体の中心に据える再編計画を発表しており、この計画が現在進行中です。
OpenAI、技術トップが退任 アルトマンCEOに権限集中もSDEX1QAP6
NPOの関与縮小も発表し、CEO解任劇を招いた二重構造が解消。営利重視の体制になりますが、AIの安全性やリスクに配慮が求められます。 pic.twitter.com/2IaBifJxiI
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) September 26, 2024