黒坂岳央です。

「子供の頃は毎日、すごく楽しかったのに」という具合に年を取ることで、昔ほど人生が楽しくないと感じる人は増えていく。最初に結論から言うと「感情が動かないから」である。

筆者自身、この問題を深く考え、試行錯誤した結果、実際に人生が楽しくなったと実感している。本稿で取り上げる対策を講じたことで、誇張なしで10代、20代より40代になってからの方が毎日が遥かに楽しいと感じる生活ができている。

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1.新しいことに挑戦しないから

若い頃、誰しも親や学校から強制的に新しいことに挑戦させられる。若い頃は、習い事やテスト、資格試験など、嫌でも新しいことに挑戦させられた。ドキドキしながら結果を待ち、成功すれば誇らしく、失敗すれば悔しかった。

だが、大人になるとこうした挑戦は意識的にしなければ、簡単に消えてしまう。仕事のスキルアップや資格取得も、「もう年を取っていて遅い」と諦めがちだ。経済的な合理性を優先し、本当にやりたいことを抑え込んでしまう。

平日は会社と家の往復、休日は家でゴロゴロし、気心のしれた相手と昔話、同じ映画を見て、同じ音楽を聞き、10数年同じ仕事、同じ人間関係という変わり映えしないルーチンを送る限り、いつしか感性が死んで何を見聞きしても心が動かなくなる。これが「人生つまらない」と感じさせるのだ。

対策は簡単、難しいチャレンジをすればいい。その際、リスクが大きいほど人は燃えるものだ。副業や投資、資格、人によっては恋愛といった不確定性が強い分野に挑戦することで、気持ちが揺さぶられそれがいい刺激になって「忘れられない人生の一日」となり得る。

2.満たされているから

人間は最低限、満たされると「もうこのくらいでいいか」と妥協が始まる。これが自分の感性の寿命を著しく下げてしまう。

とりあえず強い苦痛のない仕事につき、ある程度安定的に給与を得ている。大病もなく、毎日が何気なく過ぎていく。