2016年、東京都足立区の病院で手術を受けた女性患者にわいせつな行為をしたとして準強制わいせつ罪に問われた男性医師(49)の差し戻し控訴審において、東京高裁は12日、一審の無罪判決を支持し、検察側の控訴を棄却しました。しかし、マスコミはいまだに「術後わいせつ」という表現を繰り返し使用し、判決の趣旨とは異なる印象を与えています。

本件では、女性患者の証言が手術後に生じる意識障害である「術後せん妄」による幻覚であった可能性や、患者の胸から検出された医師のDNA型鑑定の信頼性が争点となりました。

無罪判決が出たにもかかわらず、「術後わいせつ」というワードを使い続けるマスメディアに不快感を表明する声があふれ返っています。