まず、人間の体内の環境を模倣するために、水とイソプロパノール(脂質の代替物)を混ぜた溶液を使用しています。

この環境の中で、コレステロールがどのように結晶を形成するのかをリアルタイムで観察することができました。

実際の映像がこちらです。

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コレステロールの結晶化/ Credit: University of Houston(2025)

撮影された映像では、コレステロール結晶が「層状」に成長していく様子が確認されました。

また、結晶の各層が互いに相互作用すると、成長速度が遅くなることも明らかになりました。

これまでの仮説では、コレステロールの結晶は単純に成長するものと考えられていましたが、実際には異なるメカニズムが働いていることが分かったのです。

この研究結果は、コレステロール結晶の形成を抑える新しい治療法の開発につながる可能性があります。

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コレステロール結晶が時間と共に大きくなる様子/ Credit: University of Houston(2025)

今回の研究は、コレステロール結晶の成長を初めてリアルタイムで観察し、その成長パターンを明らかにした点で非常に画期的です。

この発見をもとに、将来的にはコレステロールの結晶化を抑制する新たな治療法が開発される可能性があります。

例えば、特定の薬剤を用いて、結晶の成長を抑えることで動脈硬化や胆石のリスクを低減できるかもしれません。

また、食生活や生活習慣の改善と組み合わせることで、より効果的な予防策が生まれることが期待されています。

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参考文献

UH Professors First to Take Images of How Cholesterol Forms Crystals in the Body
https://uh.edu/news-events/stories/2025/march/03112025-rimer-vekilov-crystal-cholesterol.php