ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺に関する機密文書の公開が進められる中、ある“爆弾メモ”の存在が再び注目を集めている。それはJFKが暗殺される10日前に、CIAへUFO関連の機密情報の開示を求めたとされる文書だ。

 このメモが本物であれば、JFKがUFO情報の公開に動いていたことを示す重要な証拠となる。しかし、専門家の間ではその信憑性についての議論も絶えない。

JFKがCIAに求めた「UFO情報の開示」

 問題のメモは、1963年11月12日付のもので、JFKがCIA長官に対し、「全てのUFO関連情報を整理し、NASAとデータを共有するよう指示」している。受取人の名前は黒塗りされているが、当時のCIA長官はジョン・マッコーンであった。

 メモには、「未知の飛行物体が、ソ連によるアメリカのスパイ活動と誤解される可能性があるため、状況を明確にすることが重要である」とも記されている。冷戦真っただ中の1960年代、米ソ間の緊張が続く中、JFKはUFOの存在が誤解を生み、国際問題へ発展することを懸念していたようだ。

 この文書は、歴史家のウィリアム・レスターが2011年に出版した著書『A Celebration of Freedom: JFK and the New Frontier』のために情報公開法(FOIA)を通じて入手したと主張している。しかし、このメモが公式の記録として他のどの文書にも登場しないことから、一部の専門家はその信憑性を疑っている。

JFKは暗殺される10日前、極秘のUFOファイル公開をCIAに迫っていた!?衝撃のメモが浮上
(画像=画像は「Daily Mail Online」より,『TOCANA』より 引用)