客数と売上を維持していこうという意図
今回マクドナルドは値上げだけではなく、前述のとおり500円セット発売やクーポン配信などの各種取り組みも発表した。
「原材料や人件費、賃料の値上がりなどでベースとなる定価を上げざるを得ないという状況のなかで、単なる値上げのみだと客離れを招くリスクがあり、合わせ技でお得感のあるメニューやクーポンを投入することで、顧客の来店機会を創出し続けていくという戦略でしょう。過度に値下げキャンペーンを乱発すると、キャンペーンを実施しないと顧客が来なくなるという事態を招く恐れがあり、またマクドナルドは2000年代前半にハンバーガーを59円で販売するという極端な低価格戦略を打ち、安くないと買ってくれないという現象が起きて、その後の業績低迷につながった苦い経験を持っています。そうしたリスクを十分に意識してか、今回のキャンペーンやクーポンもそこまで大きな値引きにはなっておらず、あくまでそれらを来店の契機として、店舗では一緒に高価格の商品も買ってもらうことで客数と売上を維持していこうという意図がうかがえ、その匙加減が絶妙なところをついているという印象です。
また、外食業界全体で価格が高くなっているなか、マクドナルドの価格は業界全体からみれば、まだ安いといえる水準なので、今回の値上げで顕著な客数の減少というのは起きにくいのではないでしょうか」(外食チェーン関係者)
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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