オフィス街に完全に変貌

 東急不動産による渋谷の再開発は2027年頃に一応の完了となる予定だが、現状ではどう評価できるか。

「オフィス街としての渋谷という観点で見ると、予想以上にうまくいっています。オフィス街に完全に変貌したのに加え、鉄道網が非常に充実しまして、東横線も渋谷起点だったものが南北線とつながることによって、埼玉県方面ともつながり、JRも埼京線や湘南新宿ライン含めて接続がよくなり、交通の結節点としての機能強化が進みました。その結果、どこからでも通勤可能になり、利便性の高い街になりました。そこにIT系企業のテナントが好む最新オフィスビルをつくることによって、大きな相乗効果が生まれました。どこからでもアクセス面で便利で大規模かつ最新鋭のトロフィービルで働けるという魅力は、入居する企業にとっては人材採用面で大きな効果も期待できるでしょう」

 逆に懸念材料はあるのか。

「少し前に渋谷の主要なオフィスビルのテナントを調べたところ、ほとんどがIT系の企業でした。かつてITバブルの崩壊というのがありましたが、業界全体にアゲインストな風が吹くと、渋谷の街全体が厳しい状態になるリスクはあるかもしれません。つまりIT業界と渋谷の街は運命共同体のようになったといえるかもしれません。

 産業界というのは盛衰を繰り返してきた歴史があり、たとえばかつてオフィス街として栄えたお隣の新宿は、古くなってボロボロで空室も多いオフィスビルが非常に多くなりました。空室がまったくない渋谷とくっきりと明暗が別れた恰好ですが、それが現在のオフィスマーケットの現状です」

(文=Business Journal編集部、協力=牧野知弘/オラガ総研代表取締役)

提供元・Business Journal

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