死は克服できるのか?テクノロジーと「不死」の境界線
VRやAIを活用した死後の対話技術は、単なる感情ケアを超え、「死とは何か?」という根本的な問いを投げかける。こうした技術の進歩は、「トランスヒューマニズム」(テクノロジーを用いて人間の限界を超えようとする思想)とも密接に関わっている。
未来学者レイモンド・カーツワイルは、「2030年までに人類は生物的な死を超越できる」と予測する。ナノテクノロジーや遺伝子治療、脳とコンピューターを接続する技術(BCI)が発展すれば、人間の意識そのものをデジタル化し、AIに移植することも可能になるかもしれない。
だが、NUMADELICの開発者であるグロワッキーは「500年生きることの方が、死ぬことより怖い」と警告する。彼の目的は「不死の実現」ではなく、死を受け入れやすくすることだ。技術が進歩しても、死そのものを避けるべきではないという視点は、哲学的な議論を巻き起こしている。
テクノロジーの進化によって、死は単なる「終わり」ではなくなりつつある。VRを通じて死後の世界を疑似体験し、AIが故人の声を再現する時代。果たして、それは「死を乗り越えること」なのか、「死を理解すること」なのか。
科学の進歩は確かに私たちの世界を変えつつある。しかし、その果てにあるものが安らぎなのか、新たな恐怖なのかは、まだ誰にもわからないのかもしれない。
文=深森慎太郎
提供元・TOCANA
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