量としては控えめでしたが、これくらいがちょうど良いです。おかげで、その後のコンサート中に眠くなることもなく、音楽を存分に楽しめました。

周囲のお客さんは、海鮮丼らしき丼ものをじっくりと味わっていました。私が食べ始める前から食事をしていた人々が、会計を済ませる頃になってもまだ食事を続けていたのが印象的でした。それほど、日本食がヨーロッパの人々に浸透し、味わい深いものとして受け入れられているのかもしれません。

店内は、日本の寿司店とは異なり、照明がやや暗めのモダンなバーのような雰囲気。偶然見つけたお店でしたが、大正解の選択でした。

アナザースカイ(日テレ)にも登場した、Sticks’n’Sushiのエントランス。

帰国後、ピアニストの角野隼斗さんが「アナザースカイ」(日テレ)に出演しているのを観ました。彼の行きつけのレストランとして登場したのが、まさにこの「Sticks’n’Sushi」。照明の明るい別フロアで豪華な桶寿司や手巻き寿司を楽しむ姿が映し出されていました。フィルハーモニーベルリンにも近いこのレストランは、きっと多くの音楽家たちにも親しまれているのでしょう。

フィルハーモニーベルリンの外観

私の今回の旅の目的は、フィルハーモニーベルリンでのクルレンツィス指揮によるバロックオペラ『インドの女王』(パーセル作曲)。ホテルもコンサートホールから徒歩10分ほどの距離で、食事も音楽も存分に堪能することができました。

テオドール・クルレンツィス指揮、パーセル作曲、オペラ「インドの女王」のカーテンコール。フィルハーモニーベルリン、2月17日。

ベルリンで和食を求めるなら、「Sticks’n’Sushi」はおすすめの一軒。日本人として納得できる美味しさでありながら、価格は少々高め。覚悟が必要ですが、木曜定休で12時から夜中まで通し営業しているため、旅の途中の中途半端な時間にも利用できるのが嬉しいポイントです。ネット予約も可能なので、訪れる際は事前にチェックしておくと安心です。